【歯科口腔外科医が解説】静脈内鎮静法とは?歯の治療や抜歯が怖い方へ、眠っている間に終わる安心の麻酔法

「歯科治療の痛みがどうしても苦手」「過去の治療でトラウマがある」「親知らずの抜歯やインプラントの手術が怖くて一歩を踏み出せない」——。このようなお悩みをお持ちの患者さんは決して少なくありません。
三鷹駅南口徒歩3分の「ざまデンタルクリニック三鷹」では、歯科治療に対して強い恐怖心や不安をお持ちの方が、ストレスなく安全に治療を受けられるよう「静脈内鎮静法(じょうみゃくないちんせいほう)」を導入しています。
日本口腔外科学会認定医、および日本有病者歯科医療学会認定医である院長の目線から、静脈内鎮静法の特徴やメリット、安全性について詳しく解説します。
静脈内鎮静法とは?「うとうと眠っているような感覚」の麻酔
静脈内鎮静法(セデーション)とは、腕の静脈に点滴で鎮静剤を投与し、中枢神経の働きを適度に抑制することで、不安や恐怖心を和らげる麻酔法です。
完全に意識がなくなる「全身麻酔」とは異なり、うとうとと居眠りをして心地よく眠っているようなリラックス状態になります。意識がうっすらとあるため、歯科医師からの「口を開けてください」といった呼びかけには応じることができますが、治療中の記憶はほとんど残りません(健忘効果)。
「気づいた時にはすべての治療が終わっていた」と感じる方がほとんどで、歯科恐怖症の方や、手術のストレスを無くしたい方に最適な選択肢です。
静脈内鎮静法の4つのメリット
静脈内鎮静法には、単に「怖くなくなる」だけでなく、安全性や身体への負担軽減という面でも多くのメリットがあります。
① 治療中の痛みや恐怖心、不快な「音や振動」を感じない
キーンという不快な削る音や、抜歯の際の衝撃、手術器具が目に入る恐怖から解放されます。時間の経過感覚も鈍くなるため、2〜3時間の長い手術であっても「あっという間に終わった」と感じられます。
② 強烈な「嘔吐反射(えづき)」を抑えられる
お口の中に器具が入るだけで「オエッ」となってしまう嘔吐反射が強い方でも、反射が完全に抑制されるため、リラックスして精密な治療を受けることが可能になります。
③ 血圧や心拍数が安定し、持病がある方も安全に治療できる
歯科治療への緊張から血圧が急上昇してしまう高血圧症の方や、心臓疾患をお持ちの方の「全身の安全を守る」ためにも極めて有効です。当院では日本有病者歯科医療学会認定医としての知識を活かし、持病がある方のリスクを最小限に抑えます。
④ 複数の治療をまとめて同時に進められる
リラックス状態が維持できるため、複数本の親知らずを一度に抜歯したり、広範囲のインプラント手術を行ったりと、1回の通院で多くの治療をまとめて進めることができます。
どのような治療で使われる?当院での活用例
当院では、主に以下のような専門性の高い治療や、強い不安を伴う処置の際に静脈内鎮静法をご提案しています。
インプラント手術
顎の骨に人工歯根を埋入するインプラント治療では、安全な手術のために患者さんが動かないこと、そして血圧が安定していることが重要です。静脈内鎮静法を用いることで、正確かつ安全なインプラント手術を、心身の負担なく受けていただけます。
親知らずの抜歯(特に難症例)
横向きに埋まっている親知らずの抜歯や、一度に複数本の抜歯を行う親知らずの抜歯の際に大いに役立ちます。顎の骨を削るなどの処置が必要な場合も、痛みや恐怖を感じることなく処置が完了します。
広範囲の歯科口腔外科手術
その他、お口の中の粘膜疾患の処置や、顎の骨のトラブルなど、高度な技術を要する歯科口腔外科領域の治療全般において、安全性を高めるために活用しています。
当院の徹底した安全管理体制
手術中は生体監視モニターを使用し、血圧、心拍数、呼吸状態(血中酸素飽和度)をリアルタイムで1秒単位で監視します。患者さんの表情や全身状態を見守りながら、お薬の量を微調整するため、術中・術後を通じて非常に安全性が高いのが特徴です。
万全の医療体制と設備を整え、大学病院レベルの安心できる環境をご提供しております。
静脈内鎮静法を受ける際の流れと注意点
治療の流れ
- 事前のカウンセリング・検査:持病や服用中のお薬、アレルギーの有無を確認し、血圧などを測定します。
- 手術当日(投与開始):点滴を確保し、生体監視モニターを装着してお薬の投与を始めます。数分でリラックス状態に入ります。
- 局所麻酔・治療:しっかり落ち着いたことを確認後、お口の中に局所麻酔をして治療を行います。
- 術後の休息:治療終了後、お薬の影響が切れて意識がはっきりするまで、院内のリカバリースペースでゆっくりお休みいただきます。
知っておくべき注意点
- 自由診療(自費診療)の扱いとなります(一部、重度の全身疾患や精神疾患がある場合は保険適応になるケースもあります)。
- 当日はお車、バイク、自転車の運転はできません。必ず公共交通機関でお越しいただくか、ご家族の送迎をお願いしております。
- 当日の朝は、指定の時間から絶食・絶飲(食事制限)のルールを守っていただく必要があります。
まとめ:三鷹で「痛くない・怖くない歯科治療」をお探しの方へ
「歯医者が怖くて、ずっと痛みを我慢していた」「インプラントや抜歯のカウンセリングを受けたけれど、恐怖心で決断できなかった」という方にこそ、静脈内鎮静法を知っていただきたいと考えています。
当院では、患者さんの「怖い」というお気持ちを否定することは絶対にありません。まずは現在のお悩みや、過去の治療で辛かった経験をじっくりお聞かせください。
最新の設備と、口腔外科・有病者医療の認定医としての知見、そして専門の麻酔科医との連携をもって、皆さんが安心して健康なお口を取り戻せるよう全力でサポートいたします。どうぞお気軽に、まずはカウンセリングからご相談ください。

この記事の監修者
院長 坐間 学
・日本口腔外科学会 認定医
・日本有病者歯科医療学会 認定医

